積極的な事業展開を支えるのは職員の力。各部門のリーダーが指導しまとめるという理想の形へ進化した3年間。
日南株式会社
企業情報
- 社名日南株式会社
- HP https://nanjyoen.com/
- 住所〒901-1203
沖縄県南城市大里大城2005−1 - 代表者代表取締役 新垣憲良氏
- 実施期間顧問契約3年目
- お話を聞いた方代表取締役 新垣憲良氏
日南株式会社は南城市を拠点として介護事業を営んでいます。デイサービス、訪問看護、有料老人ホームと様々なサービスを提供しており、最近では医療ケア特化型有料老人ホームをオープンしています。介護度の低い人から高い人まですべて受け入れたいという想いと「忘己利他」の理念で事業を展開しています。
コズミックコンサルティングに組織開発をお願いしたきっかけ
きっかけは僕がラジオ番組に出たことなんです。番組内で、会社のPRをしながら、今後、会社をこういう風にしていきたいと組織の話をしていたら、番組終了後にパーソナリティーさんから、そう考えているなら紹介したい人がいるんだけど、という風に言われたんです。
その後は早かったですね。波上さんと会ってからは、ほとんど即断即決で顧問契約を決めました。「組織をどうにかしたい」という気持ちはその当時かなり強くあったので、話を聞いてやるしかない、という感じでした。
当時抱えていた課題
・デイサービス、訪問介護、看護の部門でリーダーはいたけれど、各部門の横の繋がりが少なかった
・リーダーが一つ下の階層の仕事までしてしまっていた
・会社の数字(売上など)を考えられる人を増やしたかった
・会社としての方向性、意識を合わせたかった
コズミックコンサルティングの提案で良かったこと
コズミックさんと取り組みを始めて3年目かな。良い状態に近づいてきているという認識はあります。1年目は僕をはじめ、室長、3部門のリーダーが参加したリーダー研修を行い、そこで、定期的にメンバーが集まって話ができる仕組みが必然的にできました。組織として理念の意識合わせからスタートさせて、「どういう組織にしていくか」を話し合いました。
その当時は、すでに従業員が50名近くいたけれど、それぞれの部署が独自に運営をしている面があったので、この時間があったことで「一致団結」の雰囲気ができてきたんです。もちろん最初はなかなか意見がでなかったりもあったけれど、波上さんとワークショップの時間を重ねていくうちに、みんなプラス思考になり、自ら解決案がでるようになってきたのは印象的でした。特にリーダーたちにとっては、この時の経験が、その後の山あり谷ありを乗り越えられるベースになったと思います。
コンサルティング実施後の成果
組織や人材育成には時間をかけることが必要だと思っています。そういう意味では急激に伸びたというよりは、やっぱり着実に変化してきていると感じています。
例えば、
・各部門のリーダーがどんどん成長していった
・コズミックコンサルティングには継続的に今もコンサルティングに入ってもらっているので、新しく入社した人材の育成も並行して進められている
・トップダウンではなく、各部門のリーダーがその下を指導し、まとめるという理想の形に近づいてきている
・リーダーが自分の意志で提案を行ってくれるようになった
こうした変化は多くみられていて、室長が新規事業の計画や集客、その下の統括部長が現場のとりまとめをするなど、僕としては部下の成長にだいぶ助けられています。
コズミックコンサルティングに一言
波上さんの発する言葉はわかりやすいので、研修を受け慣れていない人も理解しやすいです。やはり人は理解しないと実践に繋がらないので、そういう意味では顧問契約の形で定期的に訪問してもらって、じっくりと取り組んでもらっているのがうちの会社には合っていると感じています。
今後も新規施設オープンなど積極的な事業展開を行っていく予定なので、様々なことを任せられる人材を育てていきたいと思っています。
「ほかの施設では受け入れられないような利用者も、受け入れられる施設」「日南さんならお願いできる」と地域・介護関係者からさらに思っていただける高みを目指していくので、これからも力を貸していただければと思います。
契約当初のメンバーのみなさんはそれぞれ意識の高いリーダーでした。ただその動きが各部署内のみになっていて、横の連携がとれていなかったことから部署を横断的に話し合うことが必要だと実感。まずは「日南株式会社がどうありたいか」について話をしてもらうことからスタートさせました。
話し合いの場では、こうなりたい、こうしたい、という多くの意見が。そこにたどりつくために何をすべきか、という思いや意見を自分たちで絞り出し、言語化することをサポートしました。こうした一連の動きを通して、みなさんの組織に対する視座が一段あがったように思います。そこからは、どう連携したほうがいいのか、どのようななコミュニケーションが必要なのか、自ら導き出していけるようになったと感じています。