REPORT

【開催報告】経営人材育成プロジェクト 最終プレゼンを終えて

「もっと自信を持って、やりたいことにチャレンジする人材になってほしい」
そんな経営層の思いからスタートした、クライアント企業2社合同の幹部向けの経営人材育成プロジェクト。今年3月から9か月にわたり、全6回の講座と、振り返り・実践を重ねてきました。

 

9か月間の歩み

講座テーマは、経営者の役割、論理的思考、ビジネスコンセプト、マーケティング、財務会計、人材開発、組織開発など幅広く、回を追うごとに「視野を広げる」経験を積んできました。
講義を聴いて終わりではなく、新規事業の提案に向けて
「じゃあ自分ならどうする?」
「連携するならどうしたらいい?」
「ビジネスに落とし込むとどうなる?」
という対話を重ねながら進めてきたことが、一番の特徴です。

最終プレゼンの様子

最終日は、4チームに分かれて事業企画を発表。プレゼン内容は今後の事業の芽になる可能性もあるため、ここでは伏せますが、

・調査に基づいた根拠のある提案
・地域や業界の課題を取り上げた事業企画
・メンバーの「やりたい」という思いがこもった構想

など、それぞれのチームの色と強みが表れた発表でした。

普段の業務をこなしながらの準備は決して楽ではなかったはずですが、議論を繰り返して方向転換したり、時に迷いながらも、一つの企画として形にするところまでやり切った姿がとても印象的でした。

2社合同だからこそ生まれた学び

今回のプロジェクトは2社合同。最初は参加者の間に遠慮もあったように感じましたが、少しずつ垣根がなくなり、互いの視点や経験を持ち寄って話し合う関係性へ変わっていきました。

違う会社の仲間だからこそ出てくる発想、相談できること、深められることがあり、多様な視点が交わったことで、企画の厚みや視野の広がりにつながっていたように感じます。

経営層からの言葉

最終プレゼン後、経営層からは「厳しさ」と「期待」の両方を含んだコメントが寄せられました。そのリアルも含めお伝えしたいと思います。

・「数字や経費の精度や実行までのマイルストーンはもっと詰められるはず」
・「それぞれの会社、チームの連携をしっかり考えましたか?」
・「アイデアで終わらせず、本当にやる前提で考えてほしい」

一方で、こんな言葉もありました。

・「業務の合間でよくここまで作り上げたと思う」
・「このまま終わりにするのはもったいない。実現に向けて続けてほしい」
・「どこの連携ひとつとっても可能だと思う。今の事業にも活かせるアイディアもたくさんあった」
厳しい視点も、温かい評価も、どちらも社員を想った本気の声。参加者の皆さんの表情にも、やり切った安堵感と、次の動きへの覚悟が浮かんでいました。

「終わり」ではなく「区切り」

このプレゼンをもって研修フェーズは完了しましたが、ここで終了ではありません。
まずは年明けに2社合同の会議を予定しており、事業企画のブラッシュアップや今後のアクションを検討していく計画です。

今回生まれた事業の「種」が、どのように育っていくのか。ここからの動き次第です。

おわりに

9か月間、通常業務と並行しながら新たなチャレンジを続けたみなさん。
成長は「結果が出たかどうか」だけではなく、
・慣れない取り組みに迷いながらもやり続けたこと
・対話し続けたこと
・2社の枠を飛び越えて、共に一歩を踏み込んだこと
その中にあると感じます。

今回の最終プレゼンは、チャレンジの「一区切り」。そして同時に、ここからがまた「スタート」です。今後の展開を楽しみにしていますし、引き続き応援しています!