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【ブログ】那覇市の認可保育園問題について考えてみる

昨年4月時点で、待機児童数が人口比全国ワースト3位の那覇市。その那覇市で、今年の4月現在、認可保育園にて計701人の定員割れが起きていることが報道されました。一方、希望する園には入れなかった児童が640人もいるとのこと。待機児童の解消について、ミスマッチが発生していることが問題になっています。

定員割れしている園の3割が新設で、特に3〜5歳児クラスが顕著とのこと。

そもそも、3歳〜5歳児クラスというのは、0〜1歳児の園児が進級するケースがほとんどで、新規で入園する割合は少ないのが一般的。よって、保育園を新設する時点でこの年齢層に空きが出ることは想定できたはず。

また、母親が育児休暇を1年間取得できることを考えると、0歳児クラスが4月の時点で定員オーバーすること自体がおかしい現象であり、4月以降に1歳を迎える子供達が、これから0歳児もしくは1歳児クラスに続々と入園するのが流れです。

つまり、どの年齢層で空きがあるのか、そもそも空きがあることは異常なことではないのではないと、個人的には思っています。(もちろん、700人というは想定外にしても大きい数字だとは思いますが。)

それよりも、やはり未だに640人も入園できていなかったことが大きな問題。なぜ入園できないのか、そして認可保育園の入園自体を最初から諦めて、認可外保育園などを利用するいわゆる「潜在待機児童」を度外視していないか。

 

この問題を考えるとき、そこには母親の就労がどのように関わっているかがとても気になります。

私の知人の経験談。働きたいと思って保育園を探すも、認可保育園は基本的に共働きが原則。就労することを前提に数年かけて認可保育園に申請。数年後、やっと入園。仕事が見つかるも、子供の急な病気などで止むを得ず休んだり、残業ができなかったり、子育て中の課題が原因で、「小さい子がいる女性はこのまま雇用しずらい」と雇用主から言われ、事実上の解雇宣告を受ける・・・。今度は、仕事を失ったため役所から「◯月までには退園してください」と退園通知。

これは、決して珍しいことではありません。類似する話を様々な場所で耳にします。

何のために働くのか。誰のための保育園なのか。

母親たちの切実な悩みを思うと、心が痛みます。

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いずれにしても、ここで大事なことは、次の世代を担う子供たちがどうすればハッピーになれるかということ。

大人の事情で振り回すのではなく、子供たちにとって幸せな環境を、親のみならず、地域、社会の大人がどれだけ築くことができるか。

そのために、行政側にはしっかりと需要を把握していただきたいです。そして保護者側も声をあげることを諦めず、子供を取り巻く環境での悩みや課題を生の声として発信し続けて欲しいです。

 

パパママが楽しく生き生きと働きながら、地域社会とともに子育てを進めていける環境になってほしいと切に願います。

 

組織コンサルタント 波上こずみ

cosmic197656@gmail.com