河原塚毅 × 波上こずみ 対談

河原塚毅(カワハラヅカ タケシ)
ソーマプライア沖縄代表
元ビーチサッカー日本代表
ビーチサッカーの選手時代には、日本代表キャプテンとして、W杯(ワールドカップ)に6大会出場。チームとしては、沖縄をホームタウンとして活動するソーマプライアを3度日本一に導く。

波上こずみ(kozumi naminoue)
Cosmic Consulting代表
組織コンサルタント
那覇市首里出身。2016年Cosmmic Consulting創立。【働く人の生き生きを組織の活力へ】をビジョンとし、県内各地で、人材定着、人材育成プログラム構築や働き方改革コンサルティングなど、組織活性コンサルティングを行っており、のべ80社以上のコンサルティング実績を持つ。

(続き2)

子どもたちに伝えたいこと

質問者の写真
たけコーチの話、子どもたちにも聞かせたいなぁ。

解答者の写真
 ぼくは子どもに“夢はとにかくでかく持て”言っているんです。澤選手(女子サッカーの第一人者)が『夢は見るものではなく叶えるものだ』とおっしゃっているんですが、
僕は全く逆なんです。“夢は見るもので、叶わなくてもいいものだ”って思っています。自分の叶えたいことを目指すことが大事なんです。
僕らの理念もそうで、極論をいうと、世界一にならなくていいんです。世界一を目指すことが大事で、夢が叶わなくても全く構わない。
だけど夢は大きく持っておこうよ、そうすれば永遠に夢が目指せるじゃないかって。夢は叶うんだよと言っちゃうから、僕はおかしくなると思うんです。

―夢は叶うか叶わないか。白か黒かになるんですね。

解答者の写真
 自分の子供たちにも、それは伝えたくて、とにかく夢の話は大きく持ちなさい。でも叶えなさいとは一回も言わない。

質問者の写真
 そこに向かって行くことが大事である、と。たけコーチはとにかく視座が高い。

解答者の写真
 夢は叶わない方が楽しいんじゃないかって思ってます。すごい苦しい部分もありますが、ずっと夢の実現を目指せるという逆の楽しさもある。
僕はそっちの楽しさを選んでいる。

質問者の写真
それは人を育てる時も同じような考え方ですか?

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はい。特に子どもたちには。

質問者の写真
 子どもたちはある程度、達成感がないと次に進めない。そこまで辛抱できない気がするんですけど、そこらへんはどうでしょうか。

解答者の写真
達成感は日々、スクールのなかで少しずつ与えてあげる感じ。

質問者の写真
夢は高く持ちつつ、達成感は味わえる

解答者の写真
子どもたちには、そうですね。

質問者の写真
ステップは、持ちつつ。

解答者の写真
 大人にはそれすら与えないですよ(笑) だって、ずっとOK出さないんですから。

―それはきついな (笑)

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 いま取り組んでいるのが「ありがとう」でチームが強くなるかっていうテーマです。どういうことかと言うと、
僕は世界を基準にしてやるので、「ナイス」とは簡単には言いません。でもチームのために動いてくれた選手に対しては「ありがとう」と言える。
選手を簡単には満足させないようにナイスとは言えないが、「ありがとう」は言える。その回数を多くすれば、選手のやる気というか、チームを強くできる可能性があるのかなって。

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 それは組織に対する気づきに繋がる。成果が出ているか、出ていないかではなく、気づきに対しての「ありがとう」っていう承認。
あなたが気付いてこうやって動いてくれた。ありがとうって上司が言うと、言われた方はこういう風に動いていいんだな、これっていいことなんだっていうアンテナが立つ。
仕事の成果はまだ出ていないけど、こういうアンテナって大事だよと、上の人が認めてくれると、部下は動きやすい。
「ありがとう」って気付きに対する承認だと思う。承認してくれると人は伸びると思う。

ビーチサッカーのこれから、たけコーチのキャリアについて

―コーチがこれからやりたいことってなんですか?

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 ビーチサッカーだけで食っていける人を増やすためにも、まずはビーチサッカーの魅力をたくさんの人に知ってほしいですね。

―講演会はどうでしょう。たけコーチの想いをたくさんの人に知ってほしい。

解答者の写真
 いいですね!文章を書くのは苦手なんですが、話すのは好きなんです。子どもたちにビーチサッカーを教えるとか。

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 保育園はどうですか?保育園では体を動かすスポーツの分野まで、保育士さんたちが研究してみんなでやらないといけなかったんですけど、
今は外部の人たちを入れることで、うまく回せるようになっているんです。子どもたちもにとっても外部の先生と接して、すごく刺激がうまれて、とっても好評らしいんです。

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 幼稚園とか、保育園を回って営業かけてるんですけど、なかなか…。決まっているとかいう感じも多かったりして。

質問者の写真
最近、保育園のご縁が多いので!繋がるといいですね。

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 じつは今、クラウドファンディングを活用して保育園を回れないかって考えてて。子どもたちにサッカーを無料で教えて、支援してくれた企業のロゴをボールにいれて。
企業としては子どもたちの育成に関わっていますというPRにもなるかと。あとビーチサッカーやらせてもらっているのでやっぱり環境に対する意識も高くて、
無料で地元の小学生にビーチサッカーを教えて、ビーチクリーンして10か所まわるっていう。それで企業のバナーをつけて、写真をアップする活動がしたいなって考えています。
選手にも対価を払って、子どもたちもハッピー、企業のPRにも貢献できるっていう考えなんですけど。

質問者の写真
 企業にとってもCSR(社会貢献活動)って大切なんですが、やっぱり日々の業務が優先になっちゃっててジレンマを抱えています。
そういう意味でもクライアントにとってありがたいと思います。ソーマプライアが環境だったり教育に対して、どういう理念を持っているかを伝えることができれば、企業も協賛しやすい。

―自分たちがやっていることのPRってことですね。

解答者の写真
そこが課題なんですよね〜。

質問者の写真
 それこそソーマプライアのファンを増やして、その方々がソーマの理念をどんどん発信するような仕組みができたらいいですよね。

―たけコーチはナイスキャラクターでタレント性が高いから、いける気がする。

解答者の写真
 ぜひ!ビーチサッカーをPRするアイデアを具体的な形にして、しっかりと仕事にすれば、ビーチサッカーも長く続けられる。
そういった形で続けられたらいいな!この対談をきっかけに、ぜひ。

質問者の写真
 たけコーチの想いを広げていきましょう!今後ともよろしくお願いいたします!