私はもともと、長時間労働社員でした。定時の勤務時間帯では、電話応対や来客対応で集中できないという自分本位の理由から、「18時以降が集中できる!」と誤った考えを持ち、ほぼ毎日残業をしていました。
当時は、今のように長時間労働が問題視されることもなく、むしろ

「仕事を頑張っている!」

「お疲れ様」

という美徳化されている風潮があり、私自身も長時間労働に対して
「自分は頑張っている」と思い込んでいるほどでした。
「将来的には結婚をして子供が欲しい。でも同じように仕事も頑張りたい!やる気があれば両立もできるはず!」と高をくくり、働き方を見直すことすらありませんでした。

ところが、こうした自分の働き方を見直す大きなきっかけが二つ起こりました!!

まず、一つ目は子供ができたことです。
ありがたいことに子宝に恵まれ、第一子である愛おしい息子が誕生し、産休・育児休暇を取得しました。
「授かった命をしっかりと守っていきたい。」
「我が子がすくすく育つために親として頑張りたい。」
という気持ちと同時に、
「今まで通り仕事も頑張りたい。」
という気持ちで育児休暇明け、職場復帰を迎えました。

ところが、復帰して愕然としました。
「働きたい」と思う自分の意思とは関係なく、子供は何度も体調を崩す。小児科、耳鼻科、皮膚科・・・毎週のように様々な病院に通い、仕事を休まざるを得ない状況になりました。
出勤していても、当然以前のように残業はできず、逆にその分働ける時間帯は精一杯頑張ろうと思っていても、残業をしている同僚に対して毎日後ろめたさを感じながら「お先に失礼します」と退社。肩身の狭い思いをしながら帰宅する毎日でした。

また、「もっともっと子供と一緒にいたい。」という気持ちを毎日抑えて、泣きじゃくる子供を保育園に預け、朝から夕方まで仕事をし、「子供との時間を犠牲にしている。何のために仕事をしているのか」という母親としての複雑な気持ちに苦しくなり、何度も涙していました。

その後、二人目である娘を妊娠。育児休暇を得て、二回目の職場復帰。
そんな子育てと仕事の両立に悩む日々に追い打ちをかけるように、大きな転機となる二つ目のきっかけが訪れます。

父の介護です。
娘を出産した直後から、父の体調に異変が起き始めました。末梢神経に自由が効かなくなり、少しずつ動きが鈍くなる。物が掴めない、立ち上がったり座ったりという行動に遅れが生じる、言葉がはっきり発することができない・・・
様々な医療機関を回った結果、「パーキンソン病」と診断されました。

発症当初、意識はしっかりしており、「家で過ごしたい」という本人の希望を叶えるため、母が中心となって父を介護する生活が始まりました。
歩行の補助、食事の介助、着脱介助など。小さい体の母が父を支え、介護する。
父が倒れてしまい、その場から父を起こせなくなってしまった母から、私や兄にSOSの電話があったこともあります。母に配慮せず、自分のわがままをぶつける父に、パニックを起こした母が家を出ることもありました。
「介護」、それは壮絶な日々でした・・・。

何度も家族会議を重ねた結果、このままだと母まで倒れてしまいかねないという思いから、父を施設に預けることを決意。
ところが介護認定を受けていても、介護老人保健施設はどこも満床。10年待ちと言われるところも・・・。介護を取り巻く環境の壮絶さを痛感させられました。その間にも、父の症状は徐々に悪化する中、なんとか入居できる施設が決まったかと思えば、誤嚥性肺炎などで救急車での搬送や入退院などを繰り返す・・・
紆余曲折ありましたが、なんとか受け入れて頂ける病院が見つかり入院生活を送っています。現在はほぼ寝たきりの状態で家族の中では様々な覚悟を抱えながらも、医療的ケアができる環境で、穏やかな毎日を送っています。
父の介護に関しては、母に任せっぱなしでほとんど手助けができなかった罪悪感と、それでも子育て、介護と仕事に関して、全く両立ができないことへの自分の力のなさや虚無感に襲われ、深く深く悩む日々でした。

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「仕事は頑張りたい」

「でも子供、両親、家族。大事な人たちともっと一緒に過ごしたい」

子育て、介護。このことがきっかけで、自分自身の働き方を見直し始めました。
今のままで本当にいいのだろうか。と何度も自問自答しました。
そうした時に、俯瞰的に自分の組織や地域、社会を見てみると、こうした状況に悩む労働者がどれだけいるのか、そうした人たちが活躍する環境はどうなっているのかということがとても気になりました。

世の中では、「女性活躍」「少子化対策」「一億総活躍」という言葉が踊っているにも関わらず、果たして制約がある人々に対して受け皿が整っているのか。

時間内で効率良く仕事をする社員に、光が当たっているのか。


何よりも働きたいと思っている人の気持ちが汲み取られているのか。

 

そう思った時、自分の経験を生かして、何か貢献できないかと思い始めました。

私のように制約があるけど働く意欲がある人たちをもっと助けたい!

こうした人たちに活躍してもらうことで、元気な企業を増やしたい!

働く人が生き生きできる沖縄にしたい!

という思いが芽生え、2016年3月組織コンサルタントとして独立。

2017年5月にCosmic Consultingを創業。

2022年7月 株式会社Cosmic Consultingを設立

 

主に人事全般に関する視点から組織変革を起こすためのコンサルティングを中心に活動を行っております。

Cosmic Consulting(コズミックコンサルティング)では、

一般職員(社員)として東京や沖縄の企業組織に属して働いてきた側面、

リーダーとして部下やチームパフォーマンスをあげてきた経験、

総務人事において組織をまとめ人を育てるという役割を担ってきた経験、

そして子育て、介護、仕事、ライフステージの変化と自分の人生における働くということを見つめ直した強みを生かして、

 

組織変革を最大限にサポートしていきます!!

 

 

「働く人の生き生きを組織の活力へ」

働く人が楽しく生き生き過ごすことで、組織に活性化する。元気な企業を増やすために、今後も活動を広げていきたいと思います!